出展にあたってのご挨拶
APLFをきっかけに日本の皮革製品を世界に広めたい
社団法人 日本皮革産業連合会 大澤会長挨拶
今回は靴、鞄、バッグ、ベルト、手袋、小物の22社が参加予定です。
日本は国土が狭く資源に乏しいため、加工貿易で経済を発展させてきました。
日本製品の強みは生産現場にあるといわれています。特に1970年代から各業種で広く取り入れられたTQC(総合的品質管理)の考え方が品質向上に生かされています。TQCでは「品質は工程で作りこむ」といわれていて、初工程から最終工程までそれぞれの工程で良品を作ることで良質の最終製品となります。
皮革製品においても原皮のなめし、漉き、木型、裁断、タタキ、など縫製準備段階がしっかりしているとステッチもきれいに仕上がります。最終製品の品質を予測して初工程からよい品質を作り出す考え方は原料から完成品に至る生産現場で徹底されてきました。
さらに、各工程での最適化を考慮して作られる日本製皮革素材は世界でも最高レベルの品質といえるでしょう。
従来は職人が伝えてきた個人の技術もコンピューターや情報技術の発展により、最近は技術的基準や評価も客観的な数字に置き換えるようになってきました。しかしながら技術の元を作り出すのはまじめなモノづくりを進める職人による「匠の技」と「豊富な経験」、そして経験によって培われた「生産工程」にあります。
さて、靴の市場を見ると日本では年間7億足の需要があるため、最近は海外生産も増加していますが、今後は良質の日本製品を世界にも広げていきたいと思っています。中国やベトナムなどアジアの人たちの足型は日本人と似ていることもあり、フィット性の重要なアイテムである靴の輸出を拡大するのに当たって、日本国内で要求の厳しい消費者に磨かれた経験は役に立つでしょう。
また、日本製には技術に加え、成熟したファッション市場で磨かれた感性も優れたものがあります。
バッグや小物類などの商品を、世界のファッションビジネスのステージに乗せていきたいと願っています。
今では日本の鞄のメーカーが自分の作った製品を持って海外に出かけると海外の専門店や展示会で会ったバイヤーが欲しがるほどのものとなっています。
2010年のAPLFに参加する各社ともこの展示会をきっかけにして販売拡大に繋げ、将来は「世界的に認められる存在になりたい」と意欲的です。今回の展示会に出品する各社の自信作を是非ご覧いただき、日本の感性と技術を確認していただければ幸いです。
社団法人 日本皮革産業連合会会長
大澤重見
